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食べる事の本能と欲望の二つの方向性
食事をしていると、おのずと ああ、もうこれで十分 といった感じがしてきます。

しかし、ご馳走がたくさんあると、ついもう少し食べようと手を伸ばしてしまいます。この場合 もうこれで十分という感じは おなかの方からの信号です。もう少し食べようとなるのは 頭がそういう欲求を起こすからです。

それは、人間の大脳が他の生き物と比べて特別発達したからです。どうしてそんなに発達したかというと、火食をはじめたからに違いありません。

生食時代は、お腹の必要とするだけの欲求で満足していたのが、火食をするようになって、大脳を発達させ、大脳でものごとを判断し、行動するようになったのです。

他の動物は刺激に即応して反射的にしか行動しません。人間もそのように行動することはあるのですが、多くは刺激を受けたら、いったんそれを大脳で判断して、それから行動するようになりました。

食事をしているとき、もうこれで十分と感じるのは、本能というものでしょうが、もう少し食べようとなるのは大脳の働きで、欲望ということでしょう。
従って、欲望は本能を上回る力といえます。

生食時代は本能のままに無意識に噛み、自動的に満腹して、それで済んでいたのでした。ところが、本能を上回る欲望を身につけると、噛み方も雑になり食べ過ぎることになります。

食べ過ぎて体調を壊しては暴飲暴食が良くないと気付くということは、他の動物や赤ん坊にはできません なぜかというと大脳が未発達だからです。

欲望のために我々は、すばらしい働きもするし、とんでもない暴走もしでかします。
ですから、欲望にはより良く生かそうとして行動する方向性と、できるだけ楽をして感覚を楽しもうとする方向性との両面があります。

そしてどちらに傾きやすいかというと、後者の方です。そのなかでも食欲はもっとも強烈なもので、噛み方も疎かになり、食べ過ぎて体に余分な負担をかけ、病気を引き起こす事になります。
でも、私もいたって欲望には弱い人間ですので エラそうな事いえませんが。
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